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Q&A

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始めたいときが「適齢期」です。

 

Q,矯正治療は何歳までできますか?

A,歯がきちんとあって、歯周組織がしっかりしていれば、原則的には何歳でもできます。矯正治療に遅すぎるとか、手遅れということはありません。

 

Q,先生が診られた最高齢の患者様は何歳でしたか?

A,64歳(女性)です。歯のデコボコでお悩みの方でした。普通60代になると、もうこのままでいいと考えがちですが、その方はさらに先の人生を考えて、矯正に踏み切られたようです。健康に長生きしていくことを考えると、賢明な決断だったと思います。歯列の崩壊を改善し、さらなる悪化を防ぐという予防的な発想ですね。

 

Q,歯や歯周組織が健康なら60代でも大丈夫なんですね。逆に言うと、若くても歯や歯周組織の状態が悪いと矯正は難しいのでしょうか?
A,そうです。たとえ10代でも、歯を全然磨いてこなかったために虫歯や歯周病が進んでしまっている方は、矯正治療はしにくいですし、不可能な場合もあります。年齢だけが問題ではないんです。

【 小児矯正、成人矯正、それぞれにプラス面とマイナス面があります。】

Q,成人の矯正は、子どもの歯の矯正に比べてどんな点が難しいですか?

A,成人の方を育ち盛りの子どもに比べれば、やはり細胞の活性が盛んではないので、歯を動かしにくいのは確かです。年を重ねれば重ねるほど、多くの歯を動かすのは難しくなりますし、動かせる距離も短くなります。治療中は虫歯や歯周病になりやすいため、ご年配の方は、治療期間を短めにしたほうがよい、小範囲にすべき、という考え方もあります。
一方、お子様のキーワードは、“変化change”です。成長によって、顎は変化し、歯は生え変わります。現時点の不正が悪くなることも、よくなる事もあります。このような将来の変化を事前に予測する難しさがあります。
成人の方は、顎の変化が起こりませんので、“問題が明確”です。現在の問題点を、どうやって改善するか、問題点と解決策との対応が明確にできます。

 

Q,大人になってから矯正することのメリットは何ですか?

A,歯の環境を整えておくことは、歯の健康のみならず、この先の全身の健康につながります。しっかりと噛み続けられるということは、ぼけ防止にもつながります。大人になってからの矯正は、ご自身に知識があるし、経済的なゆとりもあります。また、自分の意思ではなく親に連れられてくるお子さんに比べれば、矯正に対する意欲や意識が高く、協力度もはるかに高いです。

 

 【歯につきやすい食べもの、硬い食べものには注意してください。】

Q,矯正期間中に控えたほうがよい食べものはありますか?

A,絶対にだめというものはありません。
ただ、歯の装置に付着しやすいものには気をつけてください。ガムやキャラメルなどは要注意です。装置がないときは唾液で流れていく汚れも、装置があると、そこに留まりやすく、虫歯や歯周病を招きやすい環境になるのです。

 

【格闘技と楽器をたしなむ方は、少々注意が必要です。】

Q,矯正期間中に控えたほうがよい行動はありますか?

A,行動面で一番気になるのは、格闘技と、楽器です。
格闘技では、対戦相手とぶつかったときに、矯正装置が外れたり、本人や相手がけがをする心配があります。ただ、私はこれまでに柔道やアメフトの選手をワイヤー装置にて治療してきましたが、問題はありませんでした。スポーツをする方には、必要に応じてマウスガードを用意しています。楽器では、トランペットやフルートなど、唇を歯に当てる場合や舌で歯を押すような動作(タンギング)がある吹奏楽器が要注意です。クラリネットは、出っ歯の原因とさえ言われています。楽器の操作で装置が壊れたり外れたりすることはありませんが、やりにくさは感じるでしょう。取り外しの装置なら、一切、問題なしです。

 

【歯ぎしりのくせのある方にも矯正はできます。】

Q,寝ている間に歯ぎしりのくせがある方は、矯正をしても大丈夫ですか?

A,そういう方には、装置をガードするものを使っていただきます。矯正期間中には、一時的に歯ぎしりが強くなったり、逆に弱くなったりする方がいらっしゃいます。歯ぎしりには、かみ合わせの問題以外にも、精神的なストレスも関係していますので、お仕事や環境などにも目を向けて対処していく必要があると思われます。

 

【差し歯やかぶせものがある方も矯正はできます。】

Q,差し歯がある人、歯にかぶせものがある人でも矯正はできますか?

A,問題なく矯正できます。ただ、歯に金属部分やセラミックなどがありますと、エナメル質のある天然の歯に比べて、ワイヤーの装置のブラケットが接着しにくいという難点はあります。それに対しては、接着の際に接着補助薬液を使うなどいくつかの対処法をとっています。また、歯の治療によって歯の神経がなくなっている方でも、歯の周りの神経血管が温存されていれば、歯は問題なく移動できます。

 

【矯正期間は長くかかるものと覚悟してください。】

Q,短期間で矯正を済ませる方法はありますか?

A,ときどきあるご要望ですが、「それは難しいですよ」とお答えしています。歯の矯正にはどうしても「時間」が必要なのです。歯に力をかけますと、歯の周りにある繊維、骨などが壊され、反対側にはそれを補うように骨や繊維をつくる細胞(新生)が働きます。この細胞の破壊と新生の活性を極端に短縮することは、自然ではできないのです。通常は、力をかけると局部的に炎症がおこり、4週間で元の安定した状態に収束するとされています。年齢によっても違います。若い人の方が年配の方よりも、細胞活性は高いのが普通です。また、移動した歯についても、歯のまわりの骨や線維は、歯並びが悪い状態を記憶しています。悪い状態が長かった方ほど、その記憶は強固です。ですから短期間で治したところで、じわじわと元に戻っていきますし、そうなると治療にかけた費用は無駄遣いということになってしまいます。では、力を倍にかければ、歯が速く動くでしょうか? それは、NOです。歯を動かすためには、適度な力が必要で、これを至適矯正力と呼びますが、力の範囲がこれを超えて大きくなり過ぎますと、為害作用が生じて、歯や歯周組織にダメージを与えたり、歯のコントロール不能な状態を引き起こすとされています。どうしても早くしたいという方には、骨に切れ目を入れる手術を行い、歯を動かしやすくする方法もあります。しかし歯が重なっている方にはやりにくいですし、そこまでして早めたい方は、当クリニックにはあまりいらっしゃいません。また、治療費は自費になります。

 

【大事な日だけ装置を外すことは可能です。】

Q,結婚式を控えている患者様が、できればその前に治療を終わらせたいと要望した場合、どうされますか?

A,いままでに何人もいらっしゃいました。しかし、不十分な状態のまま、治療を早く切り上げることはできません。咬み合せの問題だけではなく、後戻りしやすくなるからです。そこで私がお勧めしているのは、結婚式の当日だけ外すという方法です。ご結婚前には、人目を気にされていた方でも、結婚後ではさほど問題にされない方が多いようです(笑)

 

Q,なるほど、みなさんが気にされるのは、きっと結婚式の日にきれいな花嫁(花婿)でいたいということですものね。

A,そうです。だから当日は全部外すか、目立つ部分だけを外していただきます。そして式が終わったらまたつけるのです。本当は、治療期間中に外すということはしたくありません。1日でもワイヤーを外すと、どうしても歯が変化・後戻りしてしまうからです。ですから事前に患者様にも、外した分、治療が後戻りし、余計に時間がかかることをご説明し、ご理解いただいています。

 

【低予算に抑えたい場合は、基本的なワイヤー矯正をお選びください。】

Q,できるだけ低予算でお願いできる方法はありますか?

A,当院の料金体系は、決して高くなっていません。大学病院などに比べて1割~2割ほど安いのではないかと思います。
さらに低予算でというのは難しいです。矯正医として、治療の質を落とすこと、ゴールの設定を甘くすることは、患者様のこの先の歯の健康を考えるとできません。残された方法は、装置の費用を低く抑えることです。当院では金属ワイヤーを表側につける方法をベースにした料金体系を組んでいます。それが一番安価な方法になります。リンガル矯正や、ワイヤーやブラケットを審美性を考慮した目立たないものに変更をすると、次々とオプション料金が加算されていきますが、「多少目立ってもかまわない」と妥協できれば、金属ワイヤーを表側につける方法がもっとも低料金となります。他人は、自分が気にするほど見ていません(笑)

 

【もっとも基本的なワイヤー矯正が一番のお勧めです。】

Q,院長先生の一番のお勧めはどの方法ですか?

A,金属のワイヤーを歯の表側につける、もっとも基本的な方法です。金属は何といっても壊れにくいですし、安価です。加えて、歯の三次元コントロール操作もしやすいため治療が確実に進みます。その結果、治療時間が短くて済みますし、トータルの治療費も低く抑えられます。

 

Q,確実に、早く、安く。いいことばかりですね。マイナス面は、金属アレルギーのある方には難しいということと、やはり目立ってしまうという「見た目」の問題だけですね。

A,そうですね。でも他人というのは、意外と相手の口の中までは見ていないものです。それに悪いことをしているわけではありませんから、隠す必要はないんです。歯の矯正は、「私はこの年齢になっても、歯並びや健康に対する意識を高く持っていますよ」という格好のアピールになる。そんなふうにプラスに考えてはいかがでしょうか。プラス思考でクリアしましょう!

 

子どもが前向きになれる声かけを


Q,矯正治療を絶対にしたがらないお子様もいますか?

A,当クリニックにやって来るお子さんは、すでに親御さんに説得されて、もう覚悟を決めて来ています(笑)。
それでもはじめは拒絶反応を示す場合もありますが、親御が心配するほどのことはありません。
子どもは大人よりも順応性があるので、何回か通ううちに慣れてくれます。諦めてもくれます。

 

Q,親御さんは、お子様が前向きになれるような言葉をかけてあげるといいですね。

A,そうですね。
「いましっかりやっておくと一生きれいな歯でいられるよ」「将来、美人になるためだよ」「長生きにもつながるんだよ」など、モチベーションを上げる声かけをしてあげるといいですね。
モチベーションはとても大切です。
特に、「歯並びを治したい」という意志が強いお子さんは、治りも早いんですよ。

 

 

 

 

 

 

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